ご覧頂き有難う御座います、小林です。今回は、当ブログをご愛読いただいている方にはおなじみであり、一部でカルト的な人気を博しているとかいないとかの業界レジェンドにまたまたお話を伺ってまいりました。
長与さんに拝謁する機会を与えていただいた際には、ねんりんやのバームクーヘンを必ず持参せねばならないのですが、今回タイミング悪く持参できなかったため、ご立腹状態でのインタビューとなりました。今回伺ったお話を【スーパー常連女性・長与さんが選ぶ「おしいっ!もう少しでワタシ落ちたのに」という男性3選】として独自編集してお届けします。
長与さんは、既婚者合コンへの参加回数がレジェンドレベルとなっておりまして、開催場所や時間帯、主催者ごとの雰囲気、参加者の傾向、男性の行動パターンまでかなり把握しているがゆえに目の肥え方が半端ではありません。付け焼刃の攻略法は通用せず、話し方や座り方、女性への接し方を数分見れば「この人は慣れている」「この人は今日が初めて」「この人は女性にかなり気を遣っている」と、ある程度わかるのは当然だそうで、女性ならばみんなこんなもんだよとおっしゃっておりましたが、そんなわけない。
落ちそうで落ちない、落ちたと見せかけて男性をうまく使えるだけ使う、そんな百戦錬磨の長与さんに、完落ちする可能性はないのか伺ったところ、危うく落ちかけた男性を三人ほど聞き出せました。落ちそうで落ちないあの女性とお近づきになりたい男性諸氏の攻略の手引きとなるかもしれません。いや、ならないか。
長与さん的には自分が狙った男性を落とすというハンター的な目線が強いところなわけですが、逆に自分が狙っていた男性とは別に自分があやうく落とされかねないと感じることはないのかと、男のロマンとしては聞いてみたいものですよね。
普通なら「感じのいい人はいました」「話しやすい人はいました」という無難な回答になりがちです。しかし我らの長与さんからは結構具体的に聞き出すことに成功しました。
会話は完璧。でも、最後まで「いい人」で終わった男性
一人目は会話の上手さでいえばかなり高得点だった男性です。
年齢は長与さんと同世代。服装は清潔感があり、話し方も穏やか。自分の話ばかりするわけではなく、長与さんの話にもきちんと耳を傾ける。相手の話を遮らず、適度に相づちを打ち、話題が途切れそうになると自然に別の話を振ってくれる。まさに、合コンにおける「感じのいい男性」の見本のような人だったそうです。長与さんも、最初の数分でかなり好印象を持ったとのことで、
「変な圧もないし、女性慣れしている感じを出しすぎない。仕事の話をしても嫌味がないし、家庭の話も重くならない。こちらが話しやすいように進めてくれる」
最初から距離を詰めすぎる男性よりも、相手の様子を見ながら会話を進められる男性のほうが好印象になりやすい。特に常連女性は、男性の焦りや下心を見慣れています。だからこそ、落ち着いていて、こちらに選択権を残してくれる男性は評価される傾向があるわけですが、その男性は最後まで「感じのいい人」から抜け出せなかった。
会話は楽しい。嫌なところもない。もう一度話してみたい気持ちもある。しかし、長与さんの中で、異性としてのその先がなかなかイメージできなかったというか、心に引っかかりが生まれなかったそうです。
「私に嫌われないようにしすぎて全部こちらに合わせてくれるところが、オス味を感じなかったというか。私が好きと言ったものには、僕も好きですと言う。行きたい場所を話すと、いいですねと言う。否定されることは一度もなかったけれど、逆にその人自身が何を考えているのか、最後までわからなかった」
男性側からすれば、相手を不快にさせないためにできるだけ肯定的に接していくのは定石ですし、せっかくの出会いの場ですから、わざわざ反対意見を言って空気を悪くしたくない。相手の話を否定せず、共感し、気持ちよく過ごしてもらう。これは基本的には正しい対応ですが、共感だけでは百戦錬磨の女性陣には通用しない場面も多いかもしれません。長与さんは、「この人と話すと楽しい」という感覚はあったものの、「この人のことをもっと知りたい」というところまでは進まなかったそうで、
「もし一回くらい、私と違う意見を言ってくれていたら、もう少し気になったかもしれません。もちろん、ケンカを売るような言い方は嫌ですけどね。『僕はそっちより、こっちのほうが好きですね』くらいの感じで、自分の考えを出してくれたらよかった」
女性に好かれようとして、相手に合わせすぎると、結果的に「誰にでも同じことを言う人」に見えてしまうことがあります。もちろん本人は真剣に合わせているのですが、相手からすると、特別扱いされている感覚が生まれない。「いい人」から「気になる人」に変わるには、ほんの少しだけ、その人らしさが必要なのかもしれません。
男らしさは十分。でも、距離の詰め方が一歩早かった男性
二人目は、かなり男らしく、長与さんの好みには近かった男性です。
身長も高めで、服装もシンプル。声が落ち着いていて、話すテンポもゆっくり。仕事の話をしているときには自信があり、女性へのエスコートも自然だったそうです。店員さんへの態度も丁寧で、周囲への気遣いもある。長与さんは、「こういう人、普通にかっこいいと思います」と話していました。
この男性は、最初のテーブルではそれほど積極的ではありませんでした。しかし、二次会の際に長与さんと再び話す機会があり、そこから一気に距離を縮めてきたそうです。
「私のことを覚えていてくれたんですよね。さっき話していたことも覚えていたし、飲み物の好みまで覚えていた。ちゃんと見てくれていたんだなと思いました」
既婚者合コンでは、短い時間で何人もの相手と話すことになります。その中で、前に話した内容を覚えていてくれる男性は、女性からすると特別感があります。「誰でもいいわけではなく、私の話を聞いてくれていた」と感じるからです。さらにその男性は、長与さんに対して、かなりストレートに褒めてきたそうです。
「今日、長与さんと話せてよかったです」
「もっと早く話せばよかった」
「すごくタイプ」
連絡先を交換した後、帰宅してすぐに長文が届き、その日の会話を細かく振り返りながら、「またすぐ会いたい」「次は二人で会いたい」といった内容が続いたそうです。
「気持ちは嬉しかったんです。でも、まだ一回会っただけですよね。私はもう少し余韻を楽しみたかった。次の日くらいに、軽く『昨日は楽しかったです』くらいだったら、もっとよかったと思います」
長与さんは、男性の積極性そのものを嫌がったわけではありません。むしろ、消極的すぎる男性よりも、ある程度はっきり好意を示してくれる男性のほうが好きだそうです。ただし、相手の気持ちが動くスピードと、自分の気持ちが動くスピードが違っていた。
男性は、出会ったその日に「これはいける」と判断したのかもしれません。長与さんの反応も悪くなかったため、次の段階へ進もうとしたのでしょう。しかし、女性側は、好印象と恋愛的な興味をまだ分けて考えていることがあります。
「いい人だった」
「また話したい」
「連絡先を交換してもいい」
「二人で会ってみたい」
「この人と深く関わってみたい」
これらは似ているようで、実はかなり違います。長与さんは、第二段階から第三段階へ移りかけていた。しかし、男性が一気に第五段階まで進もうとしたため、長与さんの気持ちが追いつかなかったのです。
「あと一回、普通に会話を続けてくれたら、私のほうから連絡した可能性もあります。あまりに早く答えを求められると、こっちが考える時間がなくなるんですよね」
この話を聞くと、男性の積極性も難しいものだと感じます。積極的でなければ「脈がないのかな」と思われる。積極的すぎれば「急かされている」と思われる。重要なのは、好意を示すことと、結論を迫ることを混同しないことです。「また話したいです」は好意です。しかし、「いつ会えますか」「次は二人で会いましょう」「僕のことどう思いましたか」と立て続けに聞くと、相手に判断を迫る行為になってしまう。長与さんが欲しかったのは、押してくる男性ではなく、押しながらもこちらの反応を待てる男性だったのかもしれません。
完璧に好みだったのに、最後の一言で全部持っていかれた男性
長与さんが「本当におしかった」と何度も話していた男性は、外見、会話、距離感のすべてがかなり好みに近かったそうです。
年齢は少し年下。服装は派手ではないものの、体型に合った服を着ていて、髪型も整っている。話し方は落ち着いていて、笑うと少年っぽさがある。仕事の話をしても自慢に聞こえず、家庭の話も必要以上にしない。女性への接し方も自然で、特定の女性だけに露骨に媚びることもなかった。
その男性とは、趣味の話から会話が盛り上がったそうです。長与さんが好きな場所について話すと、男性もそこに行ったことがあり、具体的な話が続いた。食べ物の好みも近く、休日の過ごし方にも共通点があった。しかも、単に話が合うだけではありません。男性の側からも、長与さんに対して自然な関心が示されていたそうです。
「私の話をちゃんと聞いてくれるんですけど、質問攻めにはしない。自分の話もしてくれるし、私が話しやすいようにしてくれる。会話のバランスがすごくよかった」
長与さん自身も、その男性とは連絡先を交換したいと思っていた。できれば、もう一度ゆっくり話してみたい。場合によっては、二人で食事をしてみてもいい。そのくらいの気持ちになっていたそうです。しかし、最後の最後に、男性がある一言を口にしました。
「長与さんって、こういうところに来ているわりに、意外と普通ですよね」
この一言で、長与さんの気持ちは急速に冷めました。男性に悪意があったわけではないでしょう。おそらく、「思っていたより気さく」「変に派手ではない」「話しやすい」という意味で言ったのだと思います。本人としては褒めたつもりだった可能性もあります。しかし、長与さんには違う意味に聞こえました。
「こういうところに来ている女性は、もっと変わった人だと思っているのかなと。私をどういう目で見ていたんだろうと思いました」
既婚者合コンに参加している女性は、男性からの視線に敏感です。特に常連女性は、参加者から勝手なイメージを持たれることにも慣れています。
「遊んでいそう」
「出会いに飢えていそう」
「誰とでも仲良くなりそう」
「男性経験が多そう」
「家庭に不満がありそう」
こうした決めつけを、直接言われることもあれば、冗談の形で感じ取ることもあります。長与さんは、その男性から好意的に見られていると思っていた。ところが、「こういうところに来ているわりに」という言葉によって、自分が一段低い場所から観察されていたように感じてしまった。
これは、既婚者合コンに限らず、出会いの場ではよくある失敗です。相手を褒めようとして、相手が所属している場所や属性を下げてしまう。あるいは、相手を一般化したイメージと比較してしまう。
「既婚者合コンに来る女性なのに、まともですね」
「もっと派手な人かと思いました」
「意外と普通ですね」
「こういう場に来るタイプには見えないですね」
言った側は褒めているつもりでも、言われた側は「自分は最初から偏見で見られていたのか」と感じる可能性があります。長与さんにとって、その男性はかなり魅力的でした。だからこそ、最後の一言が大きく響いたのでしょう。興味がなかった男性なら、多少失礼な発言をされても「まあ、そういう人か」で終わります。しかし、好意が芽生えかけていた相手から言われると、期待していた分だけ落差が大きい。
長与さんが選んだ三人に共通していたこと
今回の三人には、共通点があります。
一人目は、相手に合わせすぎて自分が見えなかった。二人目は、好意を示すスピードが少し早かった。三人目は、最後の一言で相手を傷つけてしまった。つまり、三人とも、最初から大きく間違えていたわけではありません。むしろ、かなりいいところまで来ていた。あと少しの調整で、結果が変わっていたかもしれない男性たちです。
既婚者合コンでは、短い時間の中で相手を判断する必要があります。そのため、何か一つの言葉や態度が、思った以上に大きな印象を残します。会話が上手いだけでは足りない。積極的なだけでも足りない。優しいだけでも足りない。相手を尊重しながら、自分らしさも出し、相手の気持ちが動く速度を待つ。長与さんに話を聞いていると、そのバランスが難しいと常々感じますよね。
恋愛や男女の関係は、何か大きなアピールで一気に決まるものではありません。むしろ、会話の途中に出てくる小さな言葉、相手の話を覚えていること、沈黙を急いで埋めないこと、相手の立場を勝手に決めつけないこと。そういう細かい部分が積み重なって、「この人、もう一度会いたいな」という気持ちにつながっていきます。逆にいえば、かなり好印象だったのに、最後の一言でその可能性を失うこともある。
長与さんは、最後にこう話していました。
「男性って、女性がどの瞬間に気持ちを決めているか、意外とわかっていないと思います。すごいことを言わなくてもいいんです。変に口説かなくてもいい。ただ、こちらを一人の人間として見てくれている感じがあれば、それだけで気になることはあります」
これは、既婚者合コンに多数参加している女性ならではの実感かもしれません。たくさんの男性と話しているからこそ、派手なアピールや慣れた口説き文句には、それほど動かされなくなる。一方で、自然な気遣いや、押しつけのない関心、自分のことをきちんと見てくれている感覚には、今でも心が動く。
あと一歩だった男性たちは、決して魅力がなかったわけではありません。むしろ、魅力があったからこそ、長与さんの記憶に残った。
既婚者合コンで大切なのは、相手を落とそうとすることよりも、相手の中に「もう少し話していたい」という気持ちを残すことなのかもしれません。その「もう少し」が、次の連絡につながり、次の再会につながり、場合によっては、思いもよらない関係の始まりになったりならなかったりするのかもしれません。なお、長与さんは「吉岡里穂がタイプだと言ってる男はモテない」とおっしゃっておりましたことも追記しておきます。本記事が皆様の今後のより良きコミュニケーションの一助になれば幸いです。
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