参加者インタビュー 有紗さん(仮名)44歳女性の場合

参加者インタビュー

ご覧いただきありがとうございます、小林です。

今回は、以前インタビュー記事を書かせて頂いた佐山さん(該当記事)のご紹介で先日お会いした、非常に印象深い女性のお話をお届けします。お名前は有紗さん(仮名・44歳)。今回の有紗さんはキャッツアイでいうならばルイ姉タイプで、「自分の居場所を再定義しようとしている知的な迷い子」といった風情の方でした。


ーー有紗さん、本日はお忙しい中ありがとうございます。今日は参加してみていかがでしたか?

有紗:恵比寿は街全体がキラキラした現役感に溢れているじゃないですか。44歳の私が「出会い」を求めて歩くのって、実は少し勇気がいったんです。でも、いい意味で肩の力が抜けるかんじだったので良かったです。

ーーそう言う方たまにいらっしゃるんですけど、恵比寿って40代50代の方もゆるっと楽しめるというか、若すぎない感じもあるちょうどいい街だと思うんですよ。昨年のリニューアルから肩の力を抜いて参加できる空間を目指してます。

有紗:今の私にはこのくらいのゆるさがちょうどいいのかもしれません。他のサークルさんにもいくつか行ってるんですけど、どうしても「若さ」や「ノリ」で押し切られると、自分の賞味期限を突きつけられているような気分になってしまって。

ーーサークルによって特色ありますからね。クラッセではワイワイ感目指してないので、気分によって使い分けてほしいです。

有紗:40代半ばって、家庭では「お母さん」として完結し、職場では「ベテラン」として扱われる。一人の「女性」として、誰かの目に熱を持って映る機会なんて、日常にはもう一滴も残っていないんです。だからこそ、既婚者サークルに参加するんですけどね。

ーー有紗さんが既婚者サークルに足を運ぶようになったきっかけは何だったんですか?

有紗:きっかけは、去年の誕生日の朝です。洗面所の鏡で自分の顔をじっと見たときに、「あ、私、もう誰からも口説かれない顔をしてる」って唐突に思ったんです。

ーーけっこうストレートな物言いで御座いますね。

有紗:主人は悪い人じゃないんです。真面目に働いて、子育てもそれなりに協力してくれる。でも、彼にとって私は「共同経営者」であり「家族」であって、もう「女」ではないんですよね。夜、寝室で背中を向けて寝ている彼を見ていたら、このまま私の人生、一度も情熱的に求められることなく終わっていくのかなって。そう思ったら、なんとも言えない気分になるようになってしまって。

ーーそういう空気感からだとまずはマッチングアプリ触ってみたって方が最近多いみたいですけど、やったことないらしいですね。

有紗:佐山さんから既婚者サークルの話聞いていたのも大きいですかね。あとアプリは登録だけはしてみたんですけど、やり取りする方やり取りする方みんな写真送ってくれって口をそろえて言うんですよね。他の方はどうしてるのかわかりませんが、それは絶対に送れないので。あと、44歳っていう年齢を数字だけで判断されるのも嫌でしたし。

ーーなるほど。最初に勇気を出して参加した時のことは覚えてますか?

有紗:ターミナル駅からちょっと外れたところで開催されていた、もっとカジュアルな飲み会でした。心臓が口から出そうなくらい緊張して、入り口の前を三往復くらいしました(笑)。でも、いざ入ってみると、言い方が正しいかわかりませんけど、普通の方がたくさんいて。たくさんの男性の方から連絡先の交換を求められてビックリしました。

ーーおお、素晴らしい滑り出しですね。

有紗:承認欲求てこういうことなんだって思いましたね。私の心が生き返るのを感じました。「あ、私まだ、女性として機能してるんだ」って。

ーーそれから、いわゆる「ハマった」状態になったんでしょうか。

有紗:いえ、私は佐山さんのように毎週行くほどのアグレッシブさはないので、たまに自分へのご褒美のような感覚で参加しています。でも、半年ほど前に、一人だけ忘れられない方がいて……。

ーーぜひ、お聞きしたいです。

有紗:佇まいが本当にスマートな48歳の経営者の方でした。パーティーのあと、二人で近くのワインバーへ連れて行っていただいたんですけど、ワインバーなんてほんと久しぶりでそれだけどもほろ酔い気分というか。彼が選ぶワインの味も、グラスを回す指先も、すべてが映画のワンシーンのようで。彼に「有紗さんは、もっと大切に扱われるべき女性じゃない?」って囁かれた時、いろいろと揺らぐ部分がありました。

ーーその方とは、その後どうなったんですか?

有紗:三ヶ月ほど、週に一度のペースで昼間のランチだったり、夕方から少しだけ贅沢な時間の過ごし方をしたり。でも、ある日気づいたんです。彼が私に与えてくれているのは、完璧な「サービス」だったんだって。

ーーサービスですか。

有紗:彼は、既婚者サークルという場所での「自分の魅せ方」を完璧に理解していたんです。私を喜ばせる言葉、私を酔わせる仕草、それら全てが、彼にとっては手慣れたルーティンだった。ある時、彼のスマホがチラッと見えたんです。そこには、私と同じような年齢の女性たちとの、似たような甘いメッセージが並んでいました。

ーーまぁ、あるあると言えばあるあるなんですが。人気のある男性も女性もそんなもんですよね。とくに女性の方って、みんながいいっていう人が良かったりするじゃないですか。

有紗:でも、不思議と怒りは湧きませんでした。むしろ「やっぱりね」っていう納得の方が大きくて。私たちはみんな、虚構を買いに来ているんだなって。彼も私も、日常で足りない「何か」を埋めるために、お互いに役割を演じ合っていただけなんです。そのことに気づいたとき、急に冷めてしまいました。

ーーその経験を経て、有紗さんのサークルへの向き合い方は変わりましたか?

有紗:大きく変わりましたね。今は出会いよりも、この「束の間の解放」をいかに純粋に楽しめるか。

ーー具体的にはどういう楽しみ方でしょう?

有紗:例えば、今日のクラッセさんの会でもそうでしたけど、全く別の業界で働く男性と、家庭の話を一切せずに、ただ「最近観た映画」や「美味しいお店」の話をする。それだけでいいんです。名前も、職業も、家族構成も、深入りしない。ただその場にいる一人の人間として、肯定し合う。

ーー解脱の段階入りましたね。

有紗:そう思います。でも最近の男性、特に初参加の方に多いんですけど、いきなり「お子さん何歳ですか?」とか「旦那さんとは仲いいんですか?」って聞いてくる方がいるじゃないですか。なんだかな~ってかんじです

ーーあー、やりがちですね。共通点を探そうとしてるだけだとは思うんですがね。。

有紗:私たちは「お母さん」や「妻」を脱ぎ捨てに来ているのに、わざわざそれを着せ直さないでほしい。恵比寿という街で、少しだけ背伸びをした自分を楽しみたい。その気持ちを汲み取ってくれる男性は、やっぱりモテますよね。

ーー勉強になります。有紗さんは、今後もこういった活動を続けていかれる予定ですか?

有紗:正直に言うと、いつまで続けられるかな、とは常に考えています。40代後半、50代になってもこの場に居続けるには、相応の覚悟と自分磨きが必要だと思うんです。

ーー佐山さんは50代後半まで現役でいたいとおっしゃっていましたが。

有紗:彼女は強いですよ。私はもう少し、臆病なんです。でも、今日こうして小林さんとお話ししたり、新しい方と出会ったりすることで、確実に自分の肌艶が良くなっているのは実感しています(笑)。「誰かに見られている」という意識は、どんな高級な美容液よりも効きますから。

ーーさすがです。

有紗:今の私の目標は、主人の前でも、この「サークルに参加している時の自分」のような、余裕のある笑顔でいられるようになることです。外で満たされることで、家庭での不満が少しずつ減っていく。皮肉な話ですけど、既婚者サークルのおかげで、我が家の平和が保たれている部分もあるんです。

ーーそれは、多くの参加者の方が口にする「既婚者サークルの逆説的な功罪」ですね。

有紗:だから、私は今のこのスタンスを大事にしたい。「精神安定剤」的な使い方かもしれませんね。逆に小林さんに聞きたいんですけど、男性の方って、結局私たち40代の女性に何を求めているんですか?

ーーうーん、深い質問ですね。あくまで僕個人の見解ですが……。男性が40代の女性に求めているのは「共感」と「包容力」、そして「完成された色気」だと思います。人生の酸いも甘いも知った上での、余裕のある振る舞い。そして、男性側の「弱さ」を、否定せずに受け入れてくれるような安心感。それを求めて、既婚者サークルに集まる男性は多い気がします。

有紗:なるほど。安心感、ですか。それなら、私にも提供できるかもしれませんね。

ーー間違いないです。今日は本当にありがとうございました。

有紗:こちらこそ、スッキリしました。また、自分をアップデートしに伺いますね。


彼女が語った「完璧な男性」とのエピソード。それは一見、不毛な遊びに見えるかもしれませんが、彼女にとっては自分の生存確認のための、切実な儀式だったのではないでしょうか。

既婚者サークルに来る理由は、人それぞれです。 佐山さんのように「過去」を追う人もいれば、有紗さんのように「今」を肯定するために来る人もいる。

2026年の現在、既婚者の出会いの形はより多様化し、そして洗練されています。その根底にある「誰かに認められたい」「一人の人間として対峙したい」という願いは、なかなか否定はしにくいかもしれません。みなさまはいかがお感じになりましたか?今後のより良きコミュニケーションの一助になれば幸いです。


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