葬送のメロンパン MELON.LABOに関して

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ご覧いただきありがとうございます、小林です。

虚実入り混じる魔境パン業界において老若男女の心を掴んで離さないメロンパン。焼き上がりの香ばしいバターの香りに誘われ、白昼堂々と行列に並べば、そこには甘美な誘惑と、一口噛み締めた瞬間の充足感というドラマが生まれたり生まれなかったりいたします。

今回は自称・メロンパンマニアの小林がハマり、その魅力を布教するために、クラッセのイベントにて提供もさせて頂いているメロンラボ(MELON LAB.)の「あのメロンパン」を軸に、メロンパンという深遠なる世界の歴史から、種類、そして他店との比較に至るまで、その魅力を洗いざらいぶちまけてみたいと思います。


🍈 第1章:メロンパンという「魔境」の歴史

私たちが当たり前のように頬張っているメロンパンですが、そのルーツを辿ると、実は諸説入り混じるミステリアスな歴史に辿り着く感じなのですよね。

1. 起源にまつわる三つの説

メロンパンの誕生には、大きく分けて以下の三つの源流があると言われています。

  • メキシコ起源説: メキシコの伝統的な菓子パン「コンチャ」が、移民を通じて日本に伝わったという説。確かに見た目はそっくりです。
  • 帝国ホテル説: 1910年代、帝国ホテルに雇われていたアルメニア人のパン職人、サゴヤン氏が、ガレット(フランスの平たい菓子)をヒントに開発したという説。
  • サンライズ説: 広島県の「パンの神様」と呼ばれた職人が、軍艦の日の出を模して作った「サンライズ」が元祖であるという説。今でも関西や中国地方ではメロンパンをサンライズと呼ぶ文化が残っていますよね。

2. 「メロンが入っていない」というごく自然な疑問

「メロンパンなのにメロンの味がしない」……これはメロンパン界初心者が最初に抱くごく自然な疑問です。表面の格子状の模様が網目メロンに似ているからという「外見重視」の命名説が主流ですが、かつては「メロン型」という紡錘形の金型を使って焼いたパンに白あんを入れたものが、戦前のメロンパンのスタンダードでした。

それが戦後、クッキー生地(ビス生地)を乗せて焼くスタイルが主流となり、今のザクザク・フワフワの二重構造へと進化したのです。


🍞 第2章:メロンパンの分類学

マニアから言わせれば、メロンパンは大きく三つのタイプに分類されます。

  1. 強化系:表面のクッキー生地が厚く、砂糖の粒子がしっかり感じられるタイプ。攻防一体のこれぞ王道。
  2. 変化系:チョコチップ、抹茶、あるいは実際にメロン果汁を練り込んだ、手元で鋭く落ちてくるタイプ。
  3. 特質系:中にカスタードやホイップ、あるいはメロンクリームを詰め込んだ、もはやスイーツと呼ぶべき贅沢なタイプ。

今回ご紹介するメロンラボの「あのメロンパン」は、1の王道を極限まで突き詰めつつ、2と3の要素をあえて削ぎ落とした武の極み「百式観音」とも呼べる存在です。


✨ 第3章:メロンラボ「あのメロンパン」の衝撃

さて、本題です。千葉県を中心に展開し、今や全国にファンを広げているメロンパン専門店「メロンラボ」。その看板メニューである「あのメロンパン」。

この「あの」というネーミングは「具体的に言ってくれ」と心の中で突っ込んでしまいましたが、食べてみて納得しました。まさに「あの時、私たちが求めていた、理想のメロンパン」そのものだったのです。

1. 究極のテクスチャー:外ザク、中フワのコントラスト

「あのメロンパン」の最大の特徴は、その圧倒的な食感の差にあります。

  • ビス生地(外側): まるで高級なクッキーを食べているかのようなザクザク感。時間が経っても湿気に負けないよう、独自の配合で作られています。
  • パン生地(内側): 驚くほど軽い。口の中でスッと溶けるような、羽毛のようなフワフワ感。

この二つの要素が合わさった瞬間、口の中では悲喜こもごものドラマ……ではなく、ただただ純粋な「幸福」が生まれます。

2. 香りの暴力(褒め言葉)

店に近づくだけで漂ってくるバターの香り。これは「癒やしを求めて来た」人を一瞬で虜にする威力があります。メロンラボでは、焼き立てを提供することに異常なまでのこだわりを持っており、運良く焼き立てを手にできた時の熱量と香りは、もはや犯罪的です。

3. サイズのインパクト

持ってみると分かりますが、一般的なメロンパンよりも一回り大きく、ふっくらしています。パン生地もふわっと空気を孕んで膨らんでおり、見た目以上の軽やかさに驚くはずです。


🥊 第4章:有名他店との徹底比較

マニアとして、他店との違いも冷静に分析(俯瞰)してみましょう。

店名特徴メロンラボとの比較
浅草 花月堂ジャンボメロンパン。発酵時間が長く、非常に大きい。花月堂は「パンのフワフワ感」が主役。メロンラボは「クッキー地のザクザク感」がより際立つ。
メロン・ドゥ・メロン多彩なフレーバー展開が魅力。高級感がある。メロン・ドゥ・メロンは「スイーツとしての完成度」が高いが、メロンラボは「毎日食べたくなる日常の頂点」を目指している。
コンビニ各社どこでも買える安定感。最近の進化は目覚ましい。コンビニは保存性のために生地がどうしても詰まりがち。メロンラボの「消えるような口溶け」は専門店ならでは。

💡 第5章:小林流・メロンパンを120%楽しむための「あるある」小技

メロンパンを買って帰った後、後日会ってみたら(食べてみたら)「なんでこの人と……」ならぬ「なんでこのパン、冷めてるんだろう」と驚く(落胆する)ことがありますよね。そうならないための小技をご紹介します。

  1. リベイクの極意:アルミホイルをふんわり被せ、トースターで1〜2分。その後、トースターの扉を開けて1分待つ。これ、重要です。蒸気が抜けることでビス生地が「ザクッ」と復活します。
  2. 禁断のアイス挟み:温かいメロンパンに冷たいバニラアイスを挟むと、抗えない魅力に心が揺さぶられます。
  3. 裏側から食べる:あえてビス生地のない「裏側」のパンの質感を先に味わう。メロンラボの生地の良さを知るための、マニア向けの嗜みです。

🔚 結論:メロンパンは人生の「落としどころ」である

いかがでしたか?

既婚者合コンでもメロンパン選びでも、結局のところ私たちは「日常の中の、ちょっとした非日常(癒やし)」を求めているのかもしれません。

メロンラボの「あのメロンパン」は、期待を裏切らないザクザク感と、すべてを許してくれるようなフワフワ感で、私たちの乾いた心を埋めてくれます。いいなと思う人には連絡先を聞かれなくても、いいメロンパンはそこにあり続けます。

本記事が、皆様のより良きメロンパン・ライフの一助になれば幸いです。